おすすめの営業支援サービス3選｜SFAやCRM、営業代行について解説

営業ノウハウ 2022.10.04

営業支援サービスには、大きく分けてSFAとCRMなどのITツールと人的リソースを提供する営業代行があります。自社の目的や課題を明確にして必要な営業支援サービスを選択することが大切です。この記事では、営業支援サービスの概要と導入するメリット、費用相場、選び方を解説します。おすすめのサービスも紹介しますので、参考にしてください。

営業支援サービスとは

営業支援サービスには、SFAやCRM、営業代行などがあります。それぞれについて解説します。

SFA

SFAとは「Sales Force Automation」を省略した言葉で、営業支援システムとも呼ばれます。営業活動で必要な情報を全般的に管理するためのツールです。個別の営業担当者が入力した情報を集計してわかりすいデータとして表示します。営業部門全体の状況を把握したり、チーム全体で情報を共有して属人化を防いだりできます。

CRM

CRMとは「Customer Relationship Management」の略語で、顧客情報や顧客との関係を管理する際に役立つツールです。顧客企業の会社名や連絡先、担当部署、担当者名、業種、商談記録などを管理します。

CRMで管理する情報は、マーケティングや顧客サポート、営業戦略の策定などにも役立ちます。顧客情報を一元管理でき、企業経営に必要な情報の管理を幅広く支援するツールです。

営業代行

営業代行とは、企業の営業活動を代行して担うサービスです。商談だけではなく、テレアポ業務やインサイドセールス全般を担うこともあり、対応範囲に応じてさまざまなサービスが存在します。

報酬体系には成果報酬や固定料金があり、営業代行を提供する企業ごとに料金システムが異なります。常駐型や非常駐型といった違いもあるため、自社の状況や販売するプロダクトに適した営業代行サービスを選ぶことが大切です。

営業支援サービスを導入するメリット

SFAやCRM、営業代行のそれぞれに、営業を効率化するためのメリットがあります。ここでは、各営業支援サービスにおけるメリットを解説します。

SFAを導入するメリット

SFAを導入すると営業活動を可視化して、成約までのプロセスを改善できるようになります。また、営業に役立つ情報やナレッジ、ノウハウを部門内で共有することで営業活動の標準化が可能です。

スマートフォンやタブレットからも商談のやり取りや顧客情報を登録できるため、現場の営業担当者の情報管理を効率化できます。情報管理を効率化すると、営業担当者が商談や顧客への提案などの本来の業務に注力できます。

CRMを導入するメリット

CRMを利用すると顧客情報を一元管理できるため、営業活動に必要な情報を俯瞰できます。その結果、自社の営業が持つ強みや弱点を分析しやすくなるでしょう。

また最新の顧客情報を関係部門で共有できる点も魅力です。営業部門とマーケティング部門、カスタマーサポート部門で情報を共有して、各部門の役割に応じた顧客対応ができます。

たとえばCRMの導入により、営業部門は見込み客に合わせた商品提案をできるようになり、マーケティング部門は新サービスの企画立案が可能です。カスタマーサポート部門は、顧客対応に関する満足度の向上が期待できます。

営業代行に依頼するメリット

営業代行会社に依頼することで、顧客の新規開拓を効率的に行えます。自社の営業担当者ではアプローチできなかった企業との接触が可能です。

営業担当者を育てるための教育コストや時間を削減できる点もメリットです。一定期間の契約を結んで利用できるため、固定費を発生させずに期間限定で営業力を強化できます。

営業支援サービスの費用相場

SFAとCRM、営業代行のそれぞれで費用相場が大きく異なります。ここでは、各営業支援サービスの費用相場を解説します。

SFA

SFAを利用するためには、初期導入費や月額費、カスタマイズ費などがかかります。機能を限定して使う場合は無料で使えることもありますが、初期費用は数万円程度が相場です。カスタマイズの難易度が高い場合は、自社システムに合わせて導入するために数十万円～数百万円することもあります。

CRM

CRMにはクラウド型やオンプレミス型があり、選択するタイプによって初期導入費やランニングコストが異なります。

クラウド型の場合、初期費用は0円～数万円程度が相場で、1ユーザーあたり月額500円～1,000円の費用がかかります。

オンプレミス型は初期費用とランニングコストを分けにくいですが、サーバー設置費用やライセンス発行費用、年間保守費用などで50万円～200万円が相場です。

営業代行

営業代行の費用相場は、固定報酬や成果報酬などの料金システムや代行する業務範囲によって異なります。成果報酬型のテレアポ代行に依頼した場合、1アポイントの成果で1.5万円～5万円です。

成果報酬型の商談をする営業代行に依頼した場合は、1成約で売り上げの30～50%のコストが生じます。固定報酬型の場合は料金が月額で固定されており、50～70万円がかかります。

成果報酬型の営業代行の費用相場について詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

参考：「成果報酬型の営業代行を利用するメリットとは？費用相場や選び方なども解説

」

営業支援サービスの選び方

営業支援ツールや営業代行は、ポイントに沿って選ぶことが重要です。ここでは、営業支援ツールと営業代行の選び方を解説します。

営業支援ツール（SFA・CRM）の選び方

営業支援ツールを選ぶ際のポイントは次のとおりです。

導入の目的を明確にする
必要な機能を確認する
ツールの特徴を知る
自社システムとの連携を考慮する

まずは、自社が抱える営業の課題や経営状況を整理して、導入の目的を明確にしましょう。その後、導入の目的を達成するために必要な機能を洗い出します。

各ツールの特徴を正しく理解して、目的の達成に必要な機能が搭載されているのかをチェックすることが重要です。最後は自社の既存システムとの連携手段を考えて導入を検討するとよいでしょう。

営業代行の選び方

営業代行業者を選定する際に大切なポイントは次のとおりです。

営業代行に依頼する営業プロセスの範囲を決める
報酬体系を確認する
実績やスタッフの質を確認する

テレアポや商談などの営業プロセスのうち、どの範囲を営業代行会社に依頼するかによって外注先が変わります。まずは自社が営業プロセスのどこの部分で課題を抱えているかを明確にすることが大切です。

次に成果型と固定型などの報酬体系と費用を確認し、費用対効果を加味して営業代行を選びましょう。

最後に、実績やスタッフの経験、質を確認することおすすめします。ターゲットが属する業種での実績や、代行会社が抱えるスタッフのスキルやマネジメント力を問い合わせるなどして把握するようにするとよいでしょう。